↑川口市に越してきて間もなくの１９６３年頃の集合写真　下段中央が先代の父です。１番左が五十嵐大工、後列左から２番目が池田大工です。このころは２人ともまだ１０代ですね。私はまだ生まれてません。

弊社㈱シンプリーホームは今年設立１５周年を迎えました。父の代からの佐藤工務店を引き継ぎ、私の代でシンプリーホームに改名と登記をしてから早いものでもう１５年も経ってしまいました。佐藤工務店時代からの年数を足しますとおおよそ社歴は６７年にもなります。秋田県本庄市出身の父が上京し、足立区南千住にて佐藤組を興したのが戦後間もない昭和２４年でした。戦後復興の波に乗り、足立区の地場ゼネコンの下請けとして大工集団佐藤組を拡大させていきました。折りしも高度成長期という事もあり弟子たちの人数も多いときは４０人近くまでにもなったそうです。そして、さらなる発展を目指し、昭和３８年埼玉県の川口市安行に引越してきました。本社社屋を建て、その時に会社名を佐藤工務店と改名し、３年後に私が生まれました。しかし、その後七〇年代のオイルショックによる不景気の影響で仕事量は激減し、組も人員縮小を余儀なくされていきました。残念ながら父は一昨年亡くなってしまいましたが、大工として腕を振るい、長年弟子たちを育て上げてきた事を今更ながら感心しています。

弟子のことを昔は若い衆と呼んでいましたが、その若い衆の中の２人が五十嵐大工と池田大工です。２人とももうだいぶ歳をとってしまい古い衆になってしまいましたが、今現在も弊社で建物を建てています。私が赤子の時は彼らにおしめも替えてもらっていますので、半分親戚のおじさんのようでもあります。彼らにはいつも感謝しています。本当に。

長くなりましたが、以上が佐藤工務店～シンプリーホームの成り立ちです。昨年母が他界した事もあり過去のことを振り返ることも多くなり、今まであまり語ってはこなかったのですが、15周年の節目ですので簡単ではありますが紹介させていただきました。今後も地域とともに、善き人たちと共に、健康で安全な暮らしやすい家を造り続けていけるよう努力してまいります。　　　　　　　                                                                                     　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社シンプリーホーム　代表取締役　　佐藤輝夫